意味が分かると怖い話 解説付き 人間不信の男

青年は、昔火事に遭い、そのときに顔の半分が焼けただれてしまっていた。

火事

その見た目から、周りの人たちは彼を避けるようになった。

避けない人たちもいたが、それでもやはり腫れ物に触るような扱いをされていることを、青年は感じていた。

男の心は深く傷ついてしまっていたのだが、彼は1人の少女と出会ったのだ。

少女は、他の人たちとは違い、青年に対して普通に接してくれた。

それどころか、彼のことを兄のように慕ってくれていたのだ。

いつしか青年にとって、少女の存在は生きがいそのものになっていた。

ところが、ある日のこと。

少女は嬉しそうに言った。

「もうすぐね、治るんだって!」

それを聞いた青年は、悲しみに暮れ、泣く泣く少女を殺してしまったのだった。

解説↓


「もうすぐ治る」

というのは、少女の目のことではなかろうか。

少女が盲目だったからこそ、見た目に左右されず青年と普通に接することができたのかもしれない。

少なくとも男は、「少女の目が良くなったら、もうこの関係が壊れてしまうんだ」という被害妄想に襲われてしまったのだろう。

男の内面を知っている少女。

そんな少女の心が、離れていくと決まったわけではないのに・・・・
PR