意味がわかると怖い話 性域と男のサガ

一人のサラリーマン姿の男が駅に駆け込んだ。

次が最終電車だ。

ぎりぎり間に合ったようだ。

ホームにはほとんど人がいない。

夜間にはあまり使われていない駅なのだ。

男は、電車が到着するまでの時間を休憩室で過ごすことにした。

休憩室に行ってみると、スタイル抜群の女がミニスカートを穿き、足を広げてベンチに座っていた。

いいや、座るというよりも眠っているという方が正しいだろう。

この時間だ。

酔っぱらって、眠ってしまったのかもしれない。

男は何の気なしに、女の目の前のベンチに腰掛ける。

自分の携帯をいじって、時間をつぶそうと思うのだが、どうしても目の前の女の脚に目が行ってしまう。

ミニスカートを穿き、足を広げて乱れるようにして眠っているのだ。

もう少しでパンツが見えそうだ。

少しかがめばきっと、見えるだろう。

男は誘惑と戦っていた。

そして、誘惑に負けてしまう。

手に持っていた携帯をカメラモードにして、手を下に下げた。

目の前の女の下半身にピントを合わせる。

この角度ならパンツが写るはずだ。

男がシャッターを押そうする前に、なぜか「カシャッ」という音がした。

なんだ?

不思議に思った男が視線を上げ、前を見ると、眠っていたはずの女が男に向けてカメラを持ち、シャッターをきっていたのだ。

解説↓





男が盗撮しようとしたところを、女が逆にカメラに収めた。

つまり、盗撮行為の証拠を掴み、男を強請る(ゆする)つもりなのだ。

「この写真、いくらで買う?」

と言った具合だろう。

社会的な立場があるサラリーマンなら、お金を払ってしまう人も少なくないかもしれない。

証拠がある以上、警察に突き出されたら確実に有罪にされるだろう。

有罪になれば、会社もクビになるだろうし、家族がいればなお大変だ。

女は最初から誰かを脅迫するつもりで、淫らな格好をして寝たふりをして、誰かが罠にかかるのを待っていたのだ。

現実的な怖い話である。

元ネタは、ホラーアクシデンタルのサンクチュアリ。
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