意味不明な怖い話 謎の一家心中

意味不明な怖い話 謎の一家心中

ある一家が心中した。夫、妻、九歳の娘の三人家族だった。

死因は妻が病院から処方され溜め込んでいた睡眠薬と抗不安剤の大量摂取だった。

服薬死の直前、一家は家屋とその中のありとあらゆる物の破壊を遂行していた。

ホームセンターで買い込んだ肉切り包丁、鉈、鎌、高枝鋏、大型ハンマー、バット、ドリル、電動ノコギリ等の大量の破砕用具を使って、床、壁、天井に穴を穿ち引き剥がし、カーテンを切り裂き、窓を叩き割り、家具をなぎ倒し、電化製品を分解し、観葉植物を叩き折り、本やアルバムを細切れに引き裂き、冷蔵庫の中身をすべてぶちまけた。

娘の部屋のノート、ランドセル、写真、人形、ぬいぐるみまでもが徹底して切り刻まれていた。

鑑識の結果、娘も破壊行為に加わっていたことが判明した。

死亡状況がきわめて特異だったため警察は他殺の線でも捜査を進めたが、最終的には自殺と断定した。

動機は一切不明だった。

心中の一週間前、夫が妻の両親に宛てた手紙には、こんな言葉が書かれていた。

『わたしたち夫婦にはもう、あの子だけが生きがいです。あの子の望むことなら何でもかなえてやろうと思っています』

それと同じ頃、娘は小学校で授業中に突然、「目が見えなくなった」と言いだしちょっとした騒ぎを起こしたが、担任の教師が問い質すと結局狂言であることが判明した。

なぜそんなことをしたのか教師から叱責されると娘は、「でも先生、本当は、本当に見えないんです。お父さんとお母さんも見えないんです」と答えていた。


解説↓



正直言って意味不明な話である。

ただ話の流れから察するに、両親は自分の娘の願いをかなえるために、一家心中をしたようだ。

ではなぜ、娘は一家心中を願ったのだろうか?

目が見えないことを再現するために、死を選んだのか?

でもそれだと家じゅうの物を壊した理由も意味がわからないし、死ぬ必要の説明がつかない。

これはあくまでも個人的な解釈だけれど・・・

この娘は、破壊願望があったのではなかろうか?

「すべてを壊してしまいたい」

という願望。

その願望を両親は分かってくれない、つまり「本当の私を見えてない」をいう表現をしたのではなかろうか?

9歳にして「すべてを破壊したい」なんて言い出す娘を持ち、心が耐えられなくなった妻は病院で睡眠薬や抗不安薬をもらっていたと考えれば、一応の筋は通る。

そして、最後の最後で、本当の娘を受け入れた両親は、娘の願いを叶えるために家じゅうの物を破壊した挙句、自分たちの命を絶ったのではなかろうか?

あくまでも個人的な解釈。
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