不気味な怖い話 変わってしまった妹

不気味な怖い話 変わってしまった妹

妹の話。

うちの妹は小さい頃、大人しいというか1人で遊ぶのが好きな子だった。

よく母親の鏡台を前にして、ボソボソ独り言を言ったり、誰もいない部屋でユマちゃんの絵を描いたりしてた。

ユマちゃんというのは、妹の想像上の友達らしくいつも傍にいるらしかった。

そんな妹を、ちょっと気味が悪いと思ってた。

ユマちゃんの絵は描かなくなったが、独り言は高校生になっても続いてた。

妹は大学進学で、一人暮らしすることになり家を出た。

いろいろ心配だったが、遠方の大学だった為妹とはお正月まで会うことはなかった。

お正月に帰省した妹に、びっくりした。

服装が派手になり、性格も明るくなっていた。

親は、都会生活の影響で変わったのだろうくらいにしか思ってないのか。

まるで何も変わってないかのごとく、妹に接していた。

これではまるで異質なのは、私の方ではないか。

そして、夕食時に気づいた。

妹が、右手で箸を持っていることに。

ただ、それだけのことにゾッとした。

妹は、左利きだったのだ。

そのことを指摘すると、努力して矯正したのだと言う。

何度か矯正しようとして、18年間無理だったものが。

たかだか、数ヶ月の一人暮らしで変わるものなのか。

私には、もう全くの別人にしか思えない。

我慢出来ず「あなた誰なの?」と口にしてしまった。

妹は、私のおかしな質問に驚いた様子もなく。

「やだな。何言ってるの。繭だよ」

と、淀みなく答えた。


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不気味で謎だらけの話 深夜の警備のバイト

不気味で謎だらけの話 深夜の警備のバイト

謎の多い話だけれど、非常に怖いように思える話。

深夜の雑居ビルの警備のアルバイトにて。

新入りであった私は、まず同僚と2人で回ることになった。決められたルートを懐中電灯片手に歩くだけという極めて楽な仕事であった。

特に何事もなく、こりゃ楽なバイトだなと思い始めた頃、3階の奥にあるトイレの前に差し掛かった。

すると同僚が「トイレに行きたい」と言い始めた。新入りである私は断る理由もなかったし、私も軽い尿意を催していたため、一緒にトイレへと入った。

何の変哲もない、小便器が4つ、その向かいに大便用の個室が2つあるという、ごくごく普通の綺麗なトイレであった。

同僚は大きい方らしく真っ直ぐ大便の個室へ向かって行った。

こんな時間に誰もいるはずないのに、癖なのか、わざわざノックをしている同僚の様子が可笑しかった。

当然ながらドアの向こうから返事はなく、そのまま同僚はノブに手をかけた。

開かない。

中に誰かいるのか、それとも扉の故障なのか何度かノブを回していたが、結果は同じようであった。

諦めたのか、同僚は隣のトイレへ入っていった。

用を済ませた私は、開かずのトイレが気になり始め、件のトイレの前へ。

ノブを見ると、中から鍵が閉められているのを意味する赤い塗装を覗かせていた。誰か入っているのだろうか。

「用を足してる間に、心臓発作か何かで意識を失っているのかもしれない」

「酔っ払いが酔い潰れて寝てしまったのか」

後者であることを祈り、ドアに耳を当ててみた。

しかし。

鼾(いびき)は聞こえてこず、隣の個室から気分の悪い音がする以外は無音であった。

前者であったら大変だと思い、私はいろいろ考えてみた。

その結果、私がとった行動は「ドアの上から中を覗き見る」ということであった。

掃除道具入れからバケツを持ち出し、足場を作り、ノブに足をかけ、体を思い切り上にあげ、ドアの上部に手をかける。そして中を覗いた。

そこにあったのは、サラリーマンらしき中年男性の死体であった。よく見ると小蝿が飛んでおり、首にネクタイをくくっていた。

なるほど、自殺したようである。が、不思議と死体特有の異臭はしなかった。

普通こういう場合は、警察を呼ぶのが最善であると思うのだが、その時の私は何を思ったか、他の同僚にも知らさなければと思い、うんこをしている同僚を残し、警備員の詰め所へと向かった。特に焦らず、極めて冷静にである。

しかし、よくよく考えてみれば、このビルには私と今うんこをしている同僚しかいないのである。

もちろん詰め所には誰もいなかった。

とりあえず戻ろうと先ほどの3階の奥へ向かった。

しかし、そんなところにトイレなどなかった。

どんなに探しても、トイレはない。

場所を間違えたか、階を間違えたか全てのトイレを探してみたがトイレはない。

そこで記憶が終わっている。

後日談。

うんこの同僚の顔がどうしても思い出せない。死体の顔も思い出せない。

そのビルがどこにあったか思い出せない。

その後どうやってそのビルから帰ったのか、そのバイトに至った経緯も思い出せない。

なぜ、警察を呼ぶという行動をしなかったのか、誰もいないのに、詰め所へ向かったのか。

そもそもそんなバイトしたか?警備員のバイトなんかしたか?とも最近思っている。

矛盾、疑問、不可解な点が多く残ることから多分夢だと思うが、光景だけはハッキリと頭に残っている。

記憶を遡りながらの文章の上、支離滅裂であるが、夢オチ話だと思って、軽く流して見てもらえるば幸いである。

もう1つ不思議な事を言うならば、

今こうして部屋でテレビを見ながら投下している自分の行動に、非常にデジャヴを感じているということである。


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